職業選び

自分の職業選択について、改めて考えてみます。

一番最初は、大学時代のアルバイト探し。
部活の関係で長期のコンスタントなバイトが難しかったので、
実際にしたのは短期のものが多いです。

探し始めて一番最初に行ったのは、大学の近くの薬局のバイト募集。
でも、行くなり断られる。
「薬局は結構変な人も来るので、君のようなウブな学生には無理だ」
というようなことを言われた。

その時は、「馬鹿にされた!」とカチンときたけど、
今考えると、田舎から出てきたばかりの大学一年生。
確かにウブな学生であったはず。
自分自身のことって、本当に自分は知らないものですね。

次は、先輩の紹介で始めた小料理屋のバイト
これは、部活の繁忙期はシフトを変えてくれたり、
週一だったので、それなりに続いた気がする。
でも、好きではなかった。

夫婦が営まれているお店で、料理等担当の旦那さんと、
おばちゃんのコンビ。

まぁ、よくある話だが尻に敷かれている旦那さんはいい人で、
バイト代が安かったので、たまにお小遣いをくれてた。

おばちゃんは、これもよくあるタイプの気の強いおばちゃん。
バイトは使用人、とまではいかないが、そんな感じの扱い。
仕事自体は、お運びメインだったけど、
縦に細長いお店で、狭い階段を4階まで何度も駆け上がるのが仕事。
運んで、下げて、掃除して、冬でも汗だくだった。

考えたら、おばちゃん上司との相性がよくない。
で、後輩を紹介して私はフェードアウト。

家庭教師も1度チャレンジしたけど、向いてなかった。
中学生の女の子だったのだけど、
本人はあまりやる気がない感じで、勉強も不得手。
そして、プライドの高いタイプ。
こちらが、友達感覚で行こうとすると、
なんだか下に見られていた気がする。

母親も「成績が上がったら、時給アップしてさしあげてよ」と最初から言い、
なんだかやっていけない気がしてお断りする。

(注 その時々の判断を忠実に書いています。
   書きながら、自分の若さというか甘さを反省中)

後は、先輩の紹介で墓地の売店の店番
お花とか線香とかを売る仮設テントで、一日座っておく仕事。
楽で日当もよかったけど、1日で終了。

お茶会のお手伝いもしました。
といっても、お茶の知識はないのでクローク係
これも一日のみ。

模試の採点もしました。
マニュアル通りに採点していくのだけど、
ビルの一室に同じようなバイトがぎゅうぎゅうに集められ、
1枚何分でできてるかを計られているようなシステム。
眠くて眠くて、あまり行かなくなったら、
次期の案内は来なかった。当然。

後は、通信教材を作っている会社のバイト。
校正をするのが主な仕事。
こちらも眠くて仕方なかったけど、
友達が一緒に行ってたので、それなりに続けた。

ただね、ここでは大きな学びがあって、
正社員の女の人が、すごくイヤな感じだった。
バイトには傲慢な態度なのに、男子社員の前ではニコニコ。
こういう人にはなるまいと思った。

舞台照明のバイトもした。
もちろん専門知識がないのでたいしたことはできないのだけど、
スタッフのTシャツとか着ちゃう関係者な感じがうれしかった。

考えたら「関係者な感じ」というのが好きなのだね。
お膳立てするのが好きというか。段取り好き。

実際に就職するときには、マスコミ系にアタックするも全滅。
そりゃね、たいした準備も戦略もなく、
そこに照準を合わせて何年も努力してきた人たちに、
かなうわけはない。

でも、某会社は社長面接まで行ったのよね。
しかしこれまた、社長との相性最悪。
あ〜これはないな、とその場でわかるほどのできでした。
でもこの会社のおかげで、就活に疲れていた気持ちが、
とても元気になったのは確か。

というのも、あまりにも就職が決まらなくてへこたれそうだった時、
近所のスーパーで買い物中に、唐突に、
「大丈夫。私の人生はこんなはずはない!」と、
急に確信めいた思いが降ってきたのよね。
それが、私の強さだと今でも信じている。

そしたら、上記の会社から次の面接に進んで欲しいと電話が来て。
ホテルの大広間にすごい数の学生が集められてた一次だったので、
それを突破できたことだけでも自信になった。
その後の役員面接とかも、どんどん突破できたしね。

で、資格の学校で勉強しようかなと思っていた4年生の年明けに、
たまたまのぞいた大学の就職課の掲示板で、
新たな求人を発見して受けに行った。
そしたら、そこのお偉いさんにえらく気に入られて、
いろんな段階(何度かの面接とか)をすっ飛ばして採用決定。
人との相性って、本当にあるものだと実感。

ところが、研修とかいろいろ受けていざ卒業となった卒業式の日、
式が終わって家に帰った玄関のところで1本の電話。
第一希望だった今の会社から、欠員が出たから来ないかとのお誘い。
バタバタと簡単な面接や、先の会社の内定辞退の手続きをして、
新社会人となったわけです。

過去の経験から何を学んだかということなんだけど、
何も学ばなかったというのが反省。
「バイトは所詮バイトなんだから、適当にやっておけばいい」
と兄に言われた言葉を鵜呑みにして、そういう態度で臨んでた。
これは、今思えばとてももったいないことだった。
それぞれのところから、もっといろんなことが学べたはず。

目の前のことに真剣に。
そして、自分の人生を戦略的に考える。

そういえば、マッキーが歌の中で、
 たとえどんな場所にいても
 自分で探さなければ何も見つけられない

と言ってたけど、その通りでござんす。